キャノンのレンジファインダーカメラIIfです。カメラボディのほか、標準装備の50mm f1.8のレンズ（Lマウント）（UVフィルター、フード、前キャップ付き）と、35mm f2の広角レンズ（Ｌマウント）（UVフィルター、ファインダー、ファインダーケース、前キャップ付き）、それに加えキャノン純正セルフタイマーが付いています。当時のオリジナルの元箱と、その中には茶色の革製のカメラケースとカメラの化粧ケース、取扱説明書（英語版）と型番が書かれたユーザー登録用紙が入っていて、それらを含みます。米軍基地などの国外用として1953年（昭和28年）に販売開始されたとのことでE・Pマークがついています。 義父が長年、カメラ用防湿庫に大事そうに保管していたので見た目きれいですが、なにせ半世紀も前の製品なので、写真でわかるようにそれなりのキズ、スレ、さびなどが見られます。義父がどのようにして国内で販売していないカメラを手に入れたかは不明ですが、義父の父親も大のカメラ好きだったとのことで、昭和28年12月に結婚した義父に、その年に発売されたこのカメラをお祝いとしてあげたものではないかと調べていてそう思いました。 このカメラのモデル名を調べようと悪戦苦闘したのですが、ある時遺品整理をしていたら古めかしい箱が出てきてキャノンIIｆだということがわかりました。何とオリジナルの元箱で皮のケースやマニュアル、登録用紙まで入っていて、どこまで物持ちがいいのかと感心させられました。モデル名については後でわかったのですが、フィルムを装填する場所にモデル名が書かれてありました。どうせまともな写真など撮れないだろうと思っていましたが、実際にフィルムを入れてみたところ添付の写真のように普通に撮れていました（2019年11月撮影）。 キャノンミュージアムにでも飾ってもらいたいところですが、お目が高い皆様にお分けします。